訪問販売などで「太陽光発電システムを無料で導入できる」という勧誘を受ける場合があります。このような勧誘が詐欺かどうか確認する方法を解説します。
無料で設置できるサービスもあります
太陽光発電を「無料」で設置できるサービスも確かに存在します。
「無料設置」できる仕組みは
通常、一般住宅用では100万円以上の初期費用が発生する太陽光発電システムですが、初期費用や月々のリース料などが一切発生しない「無料設置サービス」も存在し、東京電力や関西電力系の企業も続々と参入しています。
こうした真っ当な無料設置サービスでは、設置業者は主に契約期間中(10年というものが多い)に発生する売電収入から設置費用を回収し、利益を上げます。利用者は契約期間中は売電収入を得られませんが、その代わりに無料で太陽光発電を導入することが可能です。契約期間満了後は売電収入も得ることが可能です。
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詐欺業者も存在する
一方で「無料設置」を騙った詐欺業者も存在します。
後から費用が発生するケース
「無料で設置できる」というセールストークをしているにも関わらず、後から様々な名目で費用が発生するケースがあります。
例えば設置工事をする際に「足場」を組む費用を別途利用者に請求する業者があります。また、多くの無料設置サービスは電気の供給契約を一緒に結ぶ必要があり、その料金は大手電力会社のプランよりも「割安」に設定されていることが多いですが、割高な電気料金を請求するケースも想定されます。
太陽光発電の設置自体が架空
そもそも太陽光発電システムの設置自体が嘘というケースも想定されます。個人情報の収集であったり、あるいは工事の名目で宅内に侵入するといった目的です。
他の料金に上乗せされている
リフォームや住宅の新築業者が太陽光発電を無料で設置できると案内するケースがありますが、事業者も慈善事業ではないため他の部分で収益を確保する必要があります。太陽光発電の設置分の費用は、リフォーム代など他の支払いに含まれていると理解すべきです。逆を言えば、太陽光発電システムが不要ならばより安い価格でリフォームや新築ができるというわけです。必要無いならその分の値引きを要求したり、あるいは他の業者を利用することをおすすめします。
詐欺に合わないためにやるべきこと
サービス提供事業者の信頼性を確認する
冒頭でも紹介したように、太陽光発電システムを確かに「無料」で導入できるサービスは存在しています。導入を検討する際は、まずその企業が本当に無料設置サービスを提供しているのかよく確認することをおすすめします。
また、契約すると契約期間は10年あるいは長いもので20年に及びます。提供企業の信頼性もよく検討してください。
掛かる費用をよく確認する
「無料設置」と言っているにも関わらず、費用が発生する場合もあります。本当に費用は発生しないのか、あるいは発生する場合はどのような費用がいくら発生するのかよく確認してください。
真っ当な無料設置サービスの場合も、電気の契約先を業者に変更する必要があります。設置業者によってこの電気代の部分に差があるので、よく確認してください。