長州産業の太陽光発電無料設置サービス「ソラトモサービス」のメリット・デメリットを、他社のサービスとも比較しながら分かりやすく解説します。

ソラトモサービスとは

太陽光発電システムのメーカーでもある長州産業が提供している太陽光発電システムの無料設置サービスです。長州産業製の発電システムを初期費用ゼロで導入することが出来ます。

なお、ソラトモサービスは工務店など代理店を通じた営業をメインに展開しているようです。

ソラトモサービスのメリット

他社の無料設置サービスとも比較しながら解説します。

初期費用0円で太陽光発電システムを設置できる

通常100~200万円の費用が発生する太陽光発電システムを、初期費用0円で導入することが出来ます。太陽光発電システムに対して月々の利用料やリース料なども発生しません。

住宅ローンを含め、ローンで太陽光発電を導入する人も多くいますが、金利負担が無くなる点もメリットと言えます。

電力会社の制約が無い

他社の無料設置サービスでは、導入にあたって電力会社の契約(電気を購入する方)を無料設置業者に切り替える必要があるものが多いです。その多くは、大手電力の標準メニューと比較して割安な料金体系ですが、「最安水準」の電力会社と比べると高いものがほとんどです。

ソラトモサービスでは電力会社の制約が無いため、割安な電力会社と契約して組み合わせて利用することが可能です。

また、無料設置業者では「オール電化プラン」を提供していない場合が多く、その場合電気代が大手電力よりも大幅に高くなってしまいます。オール電化プランとの組み合わせも自由です。

保証期間が長い

ソラトモサービスで設置される太陽光発電パネルの出力は25年保証、パワコンなどは15年の保証期間が付いており、契約期間満了後も引き続きその保証を受けることが出来ます。他社の無料設置サービスでも同様に保証が付いているものが多いですが、ソラトモサービスはその中でも保証期間が長いです。

停電時に非常用電源として活用できる

停電発生時には、太陽光発電でつくられた電力を専用コンセントから非常用電源として使うことが出来ます。晴れている昼間であれば、スマホの充電やテレビの視聴なども可能となるでしょう。この点については他の多くの無料設置サービスと同様です。

ソラトモサービスのデメリット

他社の無料設置サービスと比較して劣っている点もあります。

自家消費分の電気料金が高い

無料設置サービスでは契約期間中、自家消費分(売電せず自宅で消費した電力)にも電気料金が発生するのが一般的です。ソラトモサービスについても、1kWhあたり29円を支払う必要があります。

この29円という数字は、一般的な大手電力会社の標準メニューと比較しても「やや高い」と言える水準ですし、また他の無料設置サービスの自家消費分の電気料金単価と比べても「やや高い」と言えます。

新築でしか導入できない(既築不可)

他の無料設置サービスでは既に出来上がった住宅などに後から導入することが可能である場合も多いですが、ソラトモサービスについては新築時のみ導入可能です。既築物件には導入できません。

契約期間がやや長い

  • 5kW以上 10年
  • 5kW未満 13年

ソラトモサービスの契約期間は10年、もしくは13年です。一般的な太陽光発電の無料設置サービスは契約期間「10年」というものが多いので、住宅向けの平均点な発電容量でソラトモサービスを利用すると13年となり、他社サービスよりも契約期間が長くなります。

契約期間が長くなると自家消費分にも電気料金を支払う期間が長くなりますし、また余剰電力の売電収入を得られない期間が長くなり、経済的メリットが低下します。

ソラトモサービスを他社と比較する

以下の記事で他社の無料設置サービスと比較できます

太陽光発電無料設置の比較表