太陽光発電システムを「無料で」設置できるLooop未来発電。そのメリット・デメリットを詳しく解説します。

Looop未来発電とは

まずはサービスの概要を解説します。

Looopとはどんな会社なのか

Looopは2011年設立のベンチャー企業です。設立当初は太陽光発電関連資材の販売を手掛けていましたが、その後業態を拡大し自社で太陽光発電を手掛けたり、また「Looopでんき」のブランド名で電力自由化に参入し全国20万件以上に電力の供給を行っている会社です。

2018年には中部電力と資本業務提携を、2020年にはENEOSなどから出資を受けています。

対応エリアは

Looop未来発電の対応エリアは、東京電力と中部電力の2エリアに限られます。サービス開始当初は東京電力エリアのみだったので、少しずつ拡大する方針のようです。

Looop未来発電のメリット

他社の無料設置サービスや、太陽光発電システムを購入する場合と比較したメリットを紹介します。

太陽光発電を無料で設置できる

Looop未来発電は太陽光発電システムを住宅などに無料で導入できるサービスです。初期費用無しに、住宅の屋根などに太陽光発電を設置することが出来ます。

CO2排出量の削減や電気代の削減、また非常時には専用コンセントから最大1500Wまで給電が可能なので、非常用電源としても活用できます。

電気代を削減できる

Looop未来発電を利用するには、電気の購入をLooopの専用プランに変更する必要があります。このプランは大手電力会社の料金プランよりも電気代が安くなる料金体系です。50A契約で月400kWhを買電する場合のシミュレーションを紹介します。

東京電力エリア中部電力エリア
大手電力・従量電灯11639円11393円
Looop未来発電S11200円10800円
削減額(月・年)439円・5268円593円・7116円

Looop未来発電のデメリット

続いて、契約する前に確認しておくべきポイントを指摘します。

中途解約するには違約金が発生する

契約期間は10年となっており、契約期間中に解約する場合は違約金を支払って発電システムを買い取る必要が生じます。違約金の金額設定は以下のとおり。

  • 契約1・2年目→22万円/kW
  • 5年目→15万円/kW
  • 7年目→11万円/kW
  • 10年目→4万円/kW

年数が経過するごとに、違約金が下がっていく仕組みです。例えば4.4kW容量のシステムを導入した場合、1・2年目の解約では96.8万円、5年目の解約では66万円の違約金が発生します。

解約違約金の推移

違約金の水準としては、自分で安い業者を探して太陽光発電システムを購入した場合と遜色ないか、それより安い金額に設定されていますが、解約時に高額な支払いが発生するため資金繰りには留意する必要があると言えます。

パネルのメーカーを選ぶことは出来ない

太陽光発電システムを購入する場合、自分で好きなメーカーの好きな商品を選ぶことが出来ます。それに対しLooop未来発電は利用者側に選択権は無く、また設置されるパネルのメーカーも公表されていません。

3階建て以上の住宅には設置できない

Looop未来発電は2階建ての建物まで設置が可能です。都市部に多い3階建ての住宅には設置が出来ません。

また、木造の場合は旧耐震基準(81年以前の建物)の場合は不可、また蓄電池やエネファームとの併用は不可といった条件もあります。

当初10年は売電収入を得られない

Looop未来発電では、10年の契約期間中は利用者が売電収入を得ることが出来ません。売電収入はLooopに入ります。Looopは主にその売電収入から設置費用をまかない収益をあげるビジネスモデルです。

なお、契約期間終了後は利用者側に発電システムの所有権が移り、売電収入も自由に得ることが出来ます。契約終了後は自分で購入した発電システムと差はありません。

オール電化住宅では電気代に要注意

電気代が安くなるとメリットのところで紹介しましたが、注意点もあります。

Looop未来発電は専用の電気料金への切り替えが必要となりますが、このプランは「オール電化プラン」ではありません。オール電化住宅で契約した場合、大手電力会社のオール電化プランと比較して電気代が高くなる恐れがあります。

オール電化住宅のエコキュート

電力の購入量は減少するため、導入前よりも電気代が高くはならない場合も当然ありますが、電気代の削減効果が薄くなる点には注意が必要です。

他社の無料設置サービスでも「オール電化プランでない」料金プランと一緒に契約する必要があるため、オール電化住宅では無料設置を利用せずお金を払って購入した方がお得になる場合も少なくありません。

購入を検討する場合は一括見積りサイトを利用して価格をよく比較することをおすすめします。太陽光発電システムは同メーカー・同商品でも購入する代理店によって最大1.5倍の価格差(経産省資料より)があり、価格を比較せず購入すると数十万円以上損します。

オール電化住宅の場合、電力会社を切り替えずに導入可能な「ソーラーリーシング」がおすすめです。電気代が高くなることなく、無料で太陽光発電を導入できます。

申込方法

導入にあたっては、設置が可能かどうかを含め審査が行われます。費用は特に発生しないので、公式サイトから申し込みを行ってください。申し込みから設置完了まで3~6ヶ月掛かるとされています(工事は最短1日で完了)